”クリエイター”って

はじめに

 突然ですが僕はデザイナーの卵です。芸術系の大学でデザインを学んでいます。

 こんな記事読む人がいるかどうか分からないけど、最近よく考える事をまとめておきたいなと思って、文章に書き起こしておきたいと思って、こうやって書き始めます。

ちなみに今も同人誌のデザインをしないといけない最中です。

かなり乱文になってしまうだろうけど、僕の頭の中をまとめる為だけに書き留めておきたいと、思います。

”クリエイター”とは?

 いきなりだけど、僕は”クリエイター”ではないと思う。

 芸術関係にいるとクリエイターという言葉をよく聞きます。多分創作病に罹ってる人たちは全員「一応」クリエイターなのかな。言葉としての幅が広いからなんとも言えないけど、多分言うだけだったらとても気軽な物だと思う。

でも一応僕も創作病を患ってて、しかもそれって厄介で簡単には治らないし、多分不治の病。一度患ってしまったが最後、死ぬまでその症状が出続けると思う。僕は一応患ってるだけ、多分がんで言うステージ1とか2とか、他の人達に比べると軽度。(これは主観がすぎるから実際の所どうなのか分からないけど)もし僕がもっと深刻だったらこんな記事は書いてないなと。

つまり何が言いたいかって、全然繋がらないけど、僕は”クリエイター”ではないんじゃないかって事。

もちろん感情が高ぶった時でも、ふとした時でも、何か作りたいとは思うし、自分で自分の想いをキャンバスにぶちまけたい時だってある。けどこれをしようとしたところで理想を完全に再現出来る程の技術は無いし、センスもまだまだ無い。

今の所ただの生理現象にしかなってない。クリエイターという単語が以前よりも気軽に使われるようになってるだけで、言ってしまえば僕は”クリエイター”でも無ければ”アーティスト”でも無い。

”アーティスト”も”クリエイター”も、あんまり意味合いは変わらないと思うけど、まあどっちも評価されるべくしてされる人達が言われて初めて、言葉としての意味を体すると思う。当然、普段何もいわゆる、”創作活動”をしてこなかった人たちと比べてしまえば僕くらいでもクリエイターと呼べるかもしれない。でもそれって結局、創作病を患ってるからってだけであって、”クリエイター”ではないんだよね。

クリエイターになるのに条件は無いけども、”クリエイター”と言う言葉は本来もっと重たくてがっしりしてて、簡単には揺れ動かない物なんじゃないかと考えてる。

すこし話がそれてしまったけど、僕としては気軽に”クリエイター”を使えないし、気軽にクリエイターという言葉を肩書にしている人達を見ると違和感を感じちゃう。あれだね、イラストで簡単に置き換えると、「神絵師」は”クリエイター”だと思う。

 

 ”クリエイター”も”アーティスト”も、生業としての意味がある。言ってしまえば職業だ。当然労働の対価はもらって然るべきだし、(よくSNSで問題になるけど)無償はあまりするべきではない。めちゃくちゃ昔はクリエイターという言葉があったかどうかは知らないし、今と同じ使われ方をされていたかどうかは怪しい。けど、アーティストのArtという単語には技術という意味がある。アーティストって技術者なんだよね。芸術家じゃなくて技術者。日本語で技術者って言うと、どっちかっていうと専門的な機材、道具に精通してて、特別な技能を(ここでは芸能と技能で分けたい)会得してる人たちというイメージがあると思う。まあ、エンジニアって言葉がある通り、技術者はエンジニアってよく言われるよね。

確かに技術は持ってる。単語の意味としてのArtは一応出来る。今までは、大まかなクリエイターというくくりの中にアーティストがあると思っていたけど、その点で言えばクリエイターとアーティストはイコールでは結ばれなくなってしまうかも。だって技術がない人だってクリエイターって呼ばれてしまうんだから。

結局の所クリエイターって、技術が無くても呼ばれるし、何か企画をしている人達もクリエイターって呼ばれると思う。でもそのクリエイターと、僕の考える創作病患者としての”クリエイター”は全然違うと思う。そもそもこっちは病気だし。

以前誰かと話をしていた時に、クリエイターとアーティストの違いを考えたことがあった。その時は言語化せずに話していたからはっきりと意思が疎通できていたかは分からないけど、アーティストは己の内へ向かう、何かと言うと仏教の修行みたいな物。クリエイターは外へと向かう、テンプレートのある、仕事のような物。みたいな感じだった。人によって様々解釈があるから、こんなものにあまり意味は無いんだけど、ここでもやっぱりクリエイターとアーティストがほぼイコールで繋がってる。数学記号でいえば≒という事。決して≠にはならない。

 

 さっきからずっとぐだぐだ書いてるけど、何が言いたいかってつまり、”クリエイター”は”アーティスト”なんだということ。まあ、逆にアーティストはクリエイターだという事で合ってると思う。””を持ってる者と””を持ってない者には大きな隔たりがあって、それはものすごい大きな壁が立ちはだかってる。(と、思う)結局””が無いってことは、ただの創作病患者で、それはなってしまうだけなら全然気軽な事。程度はあれど、まあなるだけならほんとに簡単だと思う。創作したいという気持ちが動けばそれでもうクリエイターなんだから。

だけど僕は”クリエイター”になりたいし”アーティスト”になりたい。でもなれない。なりたいのかな。結局の所結論は出てない。でもここまで来たからには”クリエイター”に「ならないといけない。」

 

そう、ならないといけない。大学まで来てしまった。ここから後戻りはなかなか出来ない。現実的にね。

こうやって考えを吐き出して、モヤモヤしてたものがはっきりとまとまった訳ではないけれど、またモヤモヤした時に書こうと思う。